もしいなくなったら。

重要なメッセージを送ってくれるひと。

そういうひとのおかげで、豊かな人生が成り立っているのではないか。

 

自分で考えることは重要だが、道をそれることもある。

そんなときに、自分勝手であろうと、声をかけてなにかを伝えてくれるひと。

そういうひとのおかげで、ぼくは挫けずにやっていけてるんだろう。

 

親、親族、じぶんを愛してくれるひとの言葉というのは本当に大切なもの。

押し付けるな と反感を覚えることも多いが、もし、もしそのメッセージを受け取れなくなったら、と考えるとこんなに寂しいことはない。

 

ぼくのことを思って紡いでくれている言葉、しわがれた声や、電話越しに流れる古臭いBGMや、これまでたくさん話した思い出、それはずっと続くものではない。

愛されている。愛している。

そんなひとの声が届かなくなったら、こんなに寂しくてつらいことはないだろう。

 

別れというものを意識しすぎると、不安になってしまう。

だから、自然体で、一瞬を大切にできるひとになりたい。

頑張らなくても、メッセージを記憶に留めておけるようなひとになりたい。

 

ぼんやりと、そのひとの顔と、くれたぬくもりは覚えていても

どうしてか、大事なメッセージは忘れていたりするだろう。

すこし、寂しくなるとともに、そのひとの生きざまを思い出したときに感じるぬくもりこそが、その人が伝えてくれたメッセージなんだと気づく。

ぼくは、もっと、ぬくもりに敏感になりたい。